yowoichi43’s diary

ちょっとした小説と、健康について

抜け落ちた風景 その4

  数ヶ月が過ぎようとしていた。

ある日、彼女が

「長澤くん、今度のお休み

   何か用事でもあるの?」

「いえ、部屋の掃除をするくらいで、 

    何もないです」

「そ、じゃ   ちょっと付き合ってくれる?」

「ハイ、」

「朝、迎えに行くね〜」

やったぜ!明日はデートだ!嬉しくて

自然と顔がにやけてきた、宮崎さんが

「どうした?耕太郎、顔の締まりがないぞ」

「い . え、なんでもないです」

翌朝、僕は早々と起き、彼女を待った。

          「おはよう」

窓下から、元気な声が聞こえた、窓を開け

            「おはようございます!」

「あ、今  下に降りて来ます」

慌てて、降りてくと、薄いブルー花柄の

ワンピース姿の彼女、

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制服姿を見慣れてるせいか、少し眩しく思えた、

「どうしたの?」

「イエ、朝日が眩しいなと思って、」

彼女は、ふーんみたいな顔をしていたが

「ね!今ね、お城の桜が綺麗だから

    みに行こうよ!いいでしょう?」

ハイ!

バス停まで、話しながら歩いていたら、

途中、急に  彼女がクルッと振り返り、

「ねぇ、その敬語はやめない?」

「なんだか、おしゃべりしにくいなぁ」

「ハイ、」       「ほら、またぁ」

「うん、」       「よろしい!」

笑いながら答えてくれた、

「ねぇ、バスきたよー」

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